BtoB越境ECにおける日本製品仕入れ動向調査

BtoB越境ECにおける日本製品仕入れ動向調査

株式会社ラクーンコマースが運営する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」は、2024年8月〜2025年7月の注文データをもとに、台湾や香港、韓国、中国、タイ、イギリス、フランス、アメリカ、カナダといった主要国・地域の日本製品仕入れ傾向を分析したレポートを発表した。各地域の文化やライフスタイルが、実際の仕入れ商品カテゴリやトレンドにどのように反映されているかが明らかになった。

アジア市場で際立つ「カワイイ」文化と実用品需要

アジア各国では、キャラクターグッズやステーショナリーといった「カワイイ」文化を反映した商品が圧倒的な人気を誇る一方、トレンド感のあるカジュアルアパレルや日用雑貨も高い需要を示している。台湾や中国ではマスキングテープやステッカーといった文具が注文数の上位を占め、韓国では「꾸미기(クミギ)」文化が背景となり、ポーチやキーホルダーなどの装飾グッズが支持されている。タイでは生活環境に根ざした歯ブラシ、マスク、除湿グッズなどの衛生用品も活発に仕入れられている。

欧州市場で拡大する日本の伝統美とホビー用品

イギリスやフランスといった欧州主要国では、日本の職人技や伝統文化を反映した和食器や雑貨への関心が非常に高まっている。湯のみや急須、てぬぐいといったアイテムが人気を集めており、抹茶ブームも相まって日本茶関連商品も支持されている。また、創造性を刺激する高品質なステーショナリーやホビー用品も定番商品として定着しつつある。

北米市場で根強いDIY・クラフトと「和」体験

北米(アメリカ・カナダ)は世界有数のホビー・クラフト市場であり、ステッカーやマスキングテープ、刺繍キットなど日本発のクラフト関連商品が高い人気を維持している。加えて、和装や和食器といった「和」を体験できる商品への関心も顕著で、てぬぐいや着物、トートバッグなど実用性と日本文化を兼ね備えたアイテムが安定した需要を獲得している。

スーパーデリバリー越境ECで流通する日本製品例スーパーデリバリー越境ECで流通する日本製品例

3つのグローバル潮流と今後の仕入れ戦略

  • ポップカルチャーや趣味領域への世界的な需要
  • 日々を豊かにする実用雑貨への高い評価
  • 日本の伝統美や文化体験への関心拡大

日本製品の海外需要は、キャラクターグッズやデコレーション文具といったポップカルチャー、暮らしを彩る実用雑貨、そして和食器や伝統雑貨など日本文化体験という3つの潮流に大きく集約される。一方で、各国の文化や生活習慣、気候などによって人気カテゴリや商品選定に違いが見られ、画一的な戦略ではなく、各市場特性を捉えた商品展開が重要となる。

「スーパーデリバリー」越境ECの事業規模と仕組み

スーパーデリバリーは、国内外134カ国への卸販売に対応しており、商品掲載数は約199万点(2025年4月末時点)、出展企業数は3,200社超にのぼる。輸出や決済、物流などの手間を一括でサポートすることで、メーカー・小売店双方の海外展開を後押ししている。

市場ごとに異なる消費特性への最適化が成否を左右

本調査により、海外BtoB越境ECにおける日本製品の仕入れ動向は、単なるポップカルチャー人気だけでなく、日常生活や文化体験、地域ごとの課題解決ニーズまで多岐にわたることが明らかとなった。今後は各国・地域の特性を細かく分析し、きめ細かな商品提案やマーケティングが海外販路拡大のカギとなる。

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