越境EC月商100万円の壁突破実態調査
越境EC月商100万円突破の実態と成功要因
東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォームShopeeの日本法人が、越境ECで月商100万円を突破した経験がある担当者111名を対象に実態調査を実施した。今回の調査で、約6割が1年以内に月商100万円の壁を突破していることや、売上に最も貢献した国としてシンガポールが挙がるなど、越境ECにおける成功要因が明らかとなった。
壁突破までの期間 約6割が1年以内に達成
調査によると、月商100万円の壁を突破するまでの期間は「6ヶ月~1年未満」が32.4%、「3ヶ月~6ヶ月未満」が24.3%で、合計56.7%が1年未満で壁を越えている。さらに「1年~2年未満」も21.6%を占めており、越境ECで一定の成果を上げるまでの時間は比較的短期間であることが示唆された。
月商100万円の壁を突破するまでの期間を示した棒グラフ。6ヶ月~1年未満が最多です。
シンガポールが売上貢献度1位 東南アジア市場が鍵
最も売上貢献度が高かった販売国・地域は「シンガポール」(31.5%)が1位、「マレーシア」(26.1%)、続いて「フィリピン」(18.0%)となった。東南アジア諸国が上位を占めていることから、Shopeeを活用した越境ECにおいて同地域への展開が事業成長の重要なポイントであることがうかがえる。
越境ECで最も売上貢献度が高かった販売国・地域を示すグラフ。シンガポールが1位です。
情報収集とマーケティング施策が主要課題
壁突破前の課題として最も多かったのは「現地の競合や市場動向の情報収集ができていなかった」(59.5%)。また、「商品の魅力を現地顧客に伝える方法がわからなかった」(47.7%)、「広告やマーケティングのノウハウが不足していた」(43.2%)といった回答も目立った。
月商100万円の壁突破前の課題を複数回答で示した棒グラフ。情報収集不足が最多です。
突破施策はWeb広告とSNSマーケティング
壁突破のために実施した施策では「Web広告」(63.1%)が最多、次いで「現地イベントの参加・主催」(50.5%)、「SEO対策」(47.7%)が上位だった。一方、最も効果があった施策としては「SNSマーケティング」(26.1%)がトップとなり、デジタルマーケティングの重要性が改めて示された。
月商100万円の壁を突破するために実施した施策を示すグラフ。Web広告が最多です。
壁突破に最も貢献した施策を示すグラフ。SNSマーケティングが最も多く選ばれています。
現地市場に合わせた価格最適化が鍵
工夫したこととして最多だったのは「現地市場に合わせて価格を最適化した」(64.0%)。続いて「購入後レビューを促進し口コミの獲得を増やした」(51.4%)、「商品ページの翻訳精度と画像を全面リニューアルした」(47.7%)が挙げられ、現地ニーズへの対応とローカライズが成功の分かれ目となっている。
月商100万円の壁を突破するために工夫した内容を示すグラフ。価格最適化が最多です。
外部サポートサービス活用が成功の共通項
94.6%が外部サポートサービスを活用しており、「商品ページ翻訳やローカライズ支援」(69.5%)や「セラー向けセミナーやオンライン講座」「SNS広告運用やインフルエンサー活用支援」(いずれも51.4%)などが多く利用された。98.0%が外部サポートの影響を肯定的に評価し、専門パートナーとの連携が壁突破の鍵となっている。
越境ECで外部サポートサービスの活用状況を示す円グラフ。必要に応じて活用が多数です。
東南アジア市場攻略と外部支援活用が成長の決め手
Shopeeユーザーによる越境EC調査から、短期間での月商100万円突破には東南アジア市場への戦略的展開、現地ニーズに合わせた価格最適化、外部パートナーのノウハウ活用が不可欠であることが明らかとなった。今後も現地理解やデジタル施策強化、包括的なサポート体制が、日本企業の海外事業拡大において重要な成功要因となるだろう。