forest株式会社のシリーズB資金調達総額60億円実施
シリーズBで60億円を調達 多様な投資家が参画
Eコマースを活用した日本のモノづくりブランドのM&A・成長支援に取り組むforest株式会社が、総額60億円のシリーズB資金調達を実施した。第三者割当増資の引受先にはUTECや日本郵政キャピタル、BRICKS FUND TOKYO(三菱地所CVC)、電通ベンチャーズSGPファンド、博報堂DYベンチャーズなどの大手事業会社CVCが名を連ね、みずほ銀行等からの銀行借入も活用している。
既存投資家もシード・シリーズAに続き全員が追加出資したほか、新たにウェルスアセットやグローブアドバイザーズベンチャーズLLPなども参画。国内外の多様な金融・事業プレイヤーが同社の成長性と事業インパクトへの期待を示している。
Eコマース戦略と事業承継型M&Aで実績
forestは2021年創業以来、「日本のモノを育み、世界を彩る」をミッションに掲げ、Eコマース領域を中心とした事業承継型M&Aで21件の実績を積み上げてきた。地方企業の承継や米国同業からの事業譲受、スタートアップ株式の取得など多様な案件に取り組み、ファブレスSPA企業として商品企画から物流、デザイン、マーケティング、カスタマーサポートまで一貫した機能強化を進めている。
データ基盤の構築や中国・杭州市への物流・開発拠点設立、デジタルマーケティング強化のためのM&A(2024年7月にTsuzucleをグループ化)など、EC事業を支える体制も拡充。越境EC推進も積極的に行い、日本発ブランドの海外展開を図っている。
リテールテック事業の本格展開
調達資金をもとに、事業承継型M&Aやデータインフラ強化、越境EC推進を加速させるとともに、リテールテック事業の本格展開を開始。2024年7月にグループ化したTsuzucleと連携し、Eコマースとテクノロジーの融合による小売企業の成長支援を強化していく。
- リテール事業コンサルティング(EC PM、OMO戦略、常駐型マーケティングコンサル)
- デジタルマーケティングBPO(SNS・TikTok運用、EC運営代行、Web広告運用)
- EC構築・AI導入支援(Shopify構築、B2B/B2C、越境EC、CRM導入)
- 越境EC・海外展開支援
市場拡大余地と社会課題の解決
UTEC坂本氏は、日本のEC化率が依然として低水準であり市場拡大余地が大きいこと、少子高齢化による中小企業の後継者不足という社会課題が喫緊のテーマであることを指摘。forestの事業が両面で合理的かつ市場ニーズに合致していると評価した。大手事業会社や金融機関も、日本ブランドのグローバル展開やロールアップ型M&Aによるブランド価値向上への期待を寄せている。
EC市場拡大と事業承継課題の両面で存在感
日本のEC化率向上と中小企業の事業承継という2つの重大な社会課題の交点で、forest株式会社が着実に事業インパクトを広げている。ブランドのロールアップやデータ基盤強化、越境EC推進、リテールテック事業の拡大によって、同社が日本発ブランドの持続的成長とグローバル展開を後押しする存在となる可能性が高い。今後の市場拡大と課題解決への貢献に注目が集まる。