NEXT ENGINE AIオープンβテスト開始と対話型自動化の展望
NE株式会社は、SaaS型ECバックエンドシステム「ネクストエンジン」の新アプリ「NEXT ENGINE AI」のオープンβテストを開始した。AIとの自然な対話を通じて業務を自動化する機能を提供し、EC事業者のバックヤード業務を完全自動化することを目指す。
複雑化するEC運営と自動化の課題
EC市場は年々拡大する一方で、受注処理や在庫管理、出荷手配といったバックヤード業務の多様化・複雑化が進む。多くのシステム化が行われてきたが、人の判断や細かな調整を要する業務が残り、“完全自動化”には至っていない。こうした背景から、EC事業者が創造的な活動や戦略的施策にリソースを集中させるためには、非自動化領域の解消が求められている。
NEXT ENGINE AIの特徴と導入効果
「NEXT ENGINE AI」は、AIとの対話によるシステム操作を実現する新インターフェースで、受注の検索や伝票の更新といった業務を自然言語で指示できる。これにより操作画面の習熟が不要となり、業務の平準化と時間短縮が期待される。β版では対話による操作補助とデータ参照・更新機能が提供され、今後はユーザーの業務パターンを学習した自律的な設定提案や処理まで進化していく方針だ。
NEXT ENGINE AIの対話型操作画面例。伝票番号の検索やAIとの自然な対話による業務補助を表示。
AIが描くコマースの新たな未来
今後のロードマップでは、AIが受注、在庫、出荷、データ更新などを自律的に処理し、最適な設定提案や販売促進策の最適化も視野に入れる。AIによる自動化は業務効率化にとどまらず、EC事業者が顧客体験の向上や新しい価値創造へ注力できる環境を構築する。
NEXT ENGINE AIの伝票情報更新画面例。AIとの対話で出荷方法などの業務処理を自動化する様子。
オープンβモニター募集と今後の展開
正式リリースに向けて、NEは約30社規模のオープンβモニターを募集。ユーザーのフィードバックをもとに、AIの機能精度とユーザー体験の向上を目指す。正式リリースはモニター期間から約2ヶ月以内を予定している。
ネクストエンジンの実績と市場ポジション
ネクストエンジンは、受注・在庫・商品情報の一元管理や分析機能など、ネットショップ運営に必要な業務を集約したSaaS型プラットフォーム。50以上のモール対応や柔軟な機能拡張が可能で、2025年7月末時点で6,640社が利用するなど、業界内で高いシェアを誇る。
AIによるECバックヤード自動化の本格始動
NEXT ENGINE AIは、対話型インターフェースによる業務自動化という新しいアプローチで、EC領域の生産性向上に寄与する可能性が高い。今後は学習機能や自律実行の進化により、単なる効率化を越えた競争力強化や事業成長への寄与が期待できる。