SECAI MARCHEシリーズA累計9.1億円資金調達と東南アジア産直EC拡大
SECAI MARCHEがシリーズA累計9.1億円を調達
生鮮食品サプライチェーン構築を手がけるSECAI MARCHEは、シリーズAラウンドで累計9.1億円の資金調達を完了した。今回、ヤマトホールディングスやNIPPON EXPRESSホールディングス、SBIインベストメントなどが運営するCVCファンドを引受先とした3.5億円の追加調達が実現した。今後、産直ECプラットフォームの拡大およびサプライチェーンシステムの高度化、東南アジア市場での競争力強化を目指す。
東南アジアで高い市場シェアを獲得
SECAI MARCHEは2019年に事業を開始。生産者と飲食店・小売店舗を直接つなぐB2B産直ECプラットフォームとして、マレーシア・クアラルンプールのハイエンド市場で90%超のシェアを誇る。掲載食材は4,000点以上に及び、取り扱い品目は野菜・果物・水産物など多岐にわたる。日本や東南アジア諸国の生産者と連携し、透明性の高い流通と食品ロス削減に取り組む。
SECAI MARCHEの産直ECプラットフォームのスマートフォン画面例。商品検索や注文機能が表示されている。
資金使途は物流・システム・人材強化へ
- 物流・コールドチェーン網の拡充と主要都市での拠点強化
- 温度管理型配送の高度化による鮮度保持・廃棄削減
- 需給マッチングや価格最適化を支えるサプライチェーンシステムの強化
- 取扱品目の拡大とサービスの海外展開
- テクノロジーや物流オペレーション分野の人材採用
これらの投資を通じて、産直ECプラットフォームのフルフィルメントと拡張性を高め、東南アジア全域へのサービス拡大を狙う。
ダイレクト流通とテクノロジー活用が強み
SECAI MARCHEは既存流通を介さず、生産者と消費者を直接結ぶダイレクト流通網を構築。需要情報のフィードバックによる生産者の収入安定や、消費者の高品質・多品種・適正価格での調達を実現している。また、温度管理を徹底したフルフィルメントテクノロジーにより、廃棄率や配送コストを最小化している。
物流業界大手も成長性を評価
出資企業であるヤマトホールディングスは、SECAI MARCHEのビジネスモデルがアジアの食サプライチェーン効率化と持続可能な社会への貢献につながる点を評価。ラストマイル物流やコールドチェーンのノウハウとSECAI MARCHEのネットワークを融合し、東南アジア市場で新たな物流価値創出を目指すとしている。
NIPPON EXPRESSホールディングスも、同社が東南アジアで商流と物流を一体化したサービスを構築してきた点や、経営陣の実行力を高く評価。今後はグローバルでの輸送最適化の知見を活かし、同社の成長と社会課題解決を後押しする方針を示している。
アジア食品流通のデジタル変革加速
SECAI MARCHEの資金調達は、東南アジアにおける生鮮食品流通のデジタル化とサステナブルなサプライチェーン構築に大きなインパクトをもたらす。物流大手との連携やテクノロジー投資を背景に、従来型流通の課題解決と新市場開拓が加速する可能性が高い。