ChatGPT・Gemini経由の流入・購入を可視化、カラーミーが無料アプリ提供開始

GMOペパボが運営するECプラットフォーム「カラーミーショップ byGMOペパボ」は、2026年8月24日、ChatGPTやGeminiといった生成AI経由のショップへの流入・購入状況を計測できる無料アプリ『カラーミーAI集客アナリティクス』の提供を開始した。ショップオーナーがAI由来の集客効果を把握する手段を提供するのが狙いだ。
AI流入レポートの画面。セッション数や購入数、日別推移のグラフを一覧表示
AI経由の流入が前年比6倍以上に急増
カラーミーショップ全体では、2026年2~3月にAI経由と判別できるショップへの流入が前年同期比で6倍以上に拡大した。しかし、これまでショップオーナー側がこうした流入や購入実態を把握する手段は限られていた。また、生成AIがショップ情報を参照しやすくするための「llms.txt」ファイルの作成・公開には専門知識が必要で、導入障壁となっていた。
2つの機能でAI集客を可視化
AI流入レポート
ChatGPT・Gemini経由の訪問状況を確認できるレポート機能。セッション数、購入数、購入率、日別推移を直近7日・30日・90日の期間ごとに表示する。他の流入チャネルと横並びで比較できるため、AIチャネルの割合や効果を一目で把握できる。
チャネル別の流入・購入データやAI由来のCVRを表形式とグラフで確認できる管理画面表示
llms.txt設定
生成AIがショップの概要やおすすめ商品を参照しやすくするためのファイル「llms.txt」を、専門知識がなくても作成・公開できる機能。設定フォームにはショップ名、カテゴリ、主な取扱商品、各種ページのURLなどの下書きが事前入力されており、ショップオーナーは内容を編集して「https://(ショップドメイン)/llms.txt」に公開できる。
本アプリはレギュラープラン以上のカラーミーショップユーザーが無料で利用可能。既存の『カラーミーアナリティクス』との併用も可能で、アプリストアからインストールできる。
将来的にはエージェンティックコマース対応も
カラーミーショップは今後、決済代行事業者との連携を進めるとともに、「UCP(Universal Commerce Protocol)」や「AP2(Agent Payments Protocol)」といったエージェンティックコマース関連のオープン規格への対応に取り組む。商品の発見から決済までをAIエージェントが担う購買体験の普及を見据え、規模や運営体制によらず新たな購買経路に対応できるEC基盤を整備する方針だ。
AI経由購買の可視化がECの新標準に
ChatGPTやGeminiなどの生成AIを起点とする購買行動が急速に拡大する中、流入元の可視化ツールはEC事業者にとって不可欠な要素になりつつある。本アプリは、AIチャネルを他の流入経路と同列に扱うことで、マーケティング施策の効果測定や投資判断を容易にする。また、llms.txtの自動作成機能は、技術的なハードルを下げ、中小規模のショップでもAI検索向けの情報公開を可能にする点で実用的だ。GMOペパボがエージェンティックコマース規格(UCP/AP2)への対応を表明したことも、今後のEC業界全体の標準化を後押しする動きと言える。